マニュファクチュールのジャガールクルト

ジャガールクルトのようにムーヴメントの創作から部品の製造、組み立てまでの行程を全部、自社内だけで行う時計メーカーはマニファクチュールと呼ばれます。世界でこのマニファクチュールの伝統を維持し続ける時計メーカーは、わずか数社しかありませんが、そんな極わずかなマニュファクチュールの一つがジャガールクルトです。ジャガールクルトの看板モデル「レベルソ」シリーズは、簡単にケースの表裏を反転させることが可能な画期的な腕時計です。これは元来は、貴族の楽しみのポロの競技中、時計に傷がつくことを防ぐ目的で開発されたものでしたが、現在では裏にも別のデザインの時計を組み込み、シーンに合わせてデザインが変化する遊び心のある腕時計として利用されています。
ジャガールクルトの「レベルソ」シリーズの「レベルソ・クラシック」はもともとの開発目的どおりに、スチールで裏面を覆っている時計です。今ではポロ競技をする機会なんてほとんど無いかもしれませんが、ふとした場面で反転ケースが役立つこともあるかもしれません。例えばちょっとした作業をする場合や、あるいは時間を気にしたくないとき。しかし実用性を重視するのではなく、オリジナルコンセプトへの憧れを持ってジャガールクルトの「レベルソ・クラシック」を選択するのが粋な大人の買い方といえるでしょう。